ちまちまと気が向いたら更新予定。
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08 , 20
朝からご飯を作るというのはこの上なくメンドクサイ。男の一人暮らしになってみて、しみじみと感じたことの一つだ。
申し出はとてもありがたかったが、いかんせん、あいつらに手伝ってもらうとろくなことは無い。貴重な朝の時間を余計な仕事で潰されてしまうので、こうして大人しく待たせているのだ。

朝ごはんを食べ終えて、ルゥは満足したのかテレビの方をしっぽをゆらゆらさせながら見ていた。
「…さて、と。じゃあ俺は仕事行ってくるから…くれぐれも、くれぐれも!俺に仕事を増やすなよ?」
「うぁーい」
「ロウ、返事は?」
寝起きでまだ機嫌が悪いのか、しかめっ面をしてロウが返事をした。
「…分かった。外出は?いいのか?」
そういえば、まだ一回も外に出したことが無い事をふと思い出して、俺はネクタイを結びながら考えた。
「んー…。まずいだろ、その格好じゃ…」
ルゥなんか特に外に出たがってる口だ。本当は外に出してやりたいが、仕事が忙しいのもあって2人の耳を隠すための帽子を買う暇が無く、結局2週間近く2匹は引きこもり状態だった。
「えぇーっ。まだダメなのか?」
「あぁ、今度買物に行って帽子買ってくるから、その後な。…よし」
鏡の前でネクタイと髪型をチェックする。
鏡越しに見えるルゥの顔はもの凄く不満そうだった。ロウはもう違う物に興味が移ったようで、そっちに集中していた。
「書類持った、…パソコンも持った。……じゃ、行ってきまーす」
玄関のドアノブに手を掛けたら、ロウがいきなり肩をつかんだ。
「待って」
「は、何?どうした?」
なんだか嫌な予感が…。
もう2週間弱一緒に暮らしてたから分かるようになったのだが、しっぽの先が小刻みに揺れているときは、大体何かを企んでいるときだ。
今日も俺の肩を掴んだまま、表情は読めないもののしっぽが…。
「な…何…?」
そのままぐいっとロウの胸に引き寄せられて、触れるだけのキスをされた。
「…行ってらっしゃい」
信也は顔を赤くしながら口元を押さえて後ずさった。
「なっ…!っ…行ってくるッ!!」
赤くなった顔を隠すように勢い良く扉を開けるとルゥの叫び声が聞こえた。
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