ちまちまと気が向いたら更新予定。
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08 , 08
ルゥとロウは正反対だ。今はとくにケンカをするわけでもないが、仲が良いともいえない。
公園に居たときもそうだった。ルゥは人が居るとすぐ寄って行くが、ロウは滅多な事じゃないと草陰から出てこなかった。
ある日、台風の警報が出て、家の外は大雨だった。
2匹の子猫が気になってマンションから飛び出すと、2匹は寄り添って震えていた。
見かねた俺は、台風の間でも・・・と2匹をマンションに連れ帰ったのだ。
俺のマンションはペット禁止だ。台風が過ぎてから2匹を公園に戻したが、なんども戻ってきて、家のドアの前に座って鳴いていた。
それから2匹を飼い始めた。

「っ・・・な・・・」
なにしてるんだ!と言いたかったが、動揺してうまく言葉が言えない。
頬を少し染めて唇を手の甲で拭っている信也を見て、ルゥはにこにこしながら口を開いた。
「ごめん、信也が可愛かったから・・・つい」
まったく反省の色は見えない。
ロウが後ろの方で、2人の様子を見ていた。
「・・・可愛いって・・・。そういえば、お前らいつ猫に戻るんだ?」
するとルゥの代わりにロウが答えた。
「わからない。ただ・・・・・・今夜は満月だ・・・」
「・・・え?」
ロウが窓の外に綺麗に出ている月に目をやる。
ルゥも信也も反射的に月を見ていた。
「満月・・・か」
ルゥが、呟く。凄く小さな声だったが、真夜中の部屋ではとても大きく聞こえた。
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